─ Alice ?─



静かに けれど 確実に


私の中の何かは 狂い出す。



死にたくなんかないの

殺されたくなんかないの



けれど私を愛して。

欲して。狂おしいほど。




生易しい愛や言葉なんか、どうでもいいのよ



優しさや気遣いなんて要らない。欲しくない。




欲しいのは狂い。脅威。愛。



壊れるほど抱き締めて


我を無くすほど求めて





殺したくなるほど、ア イ シ テ ?







「ありす。何が、不服?」





 ナ  ニ  ガ  ?



気づいてしまった 自分の歪み。



もう、元になんて戻れない





   戻 ら な い 。







「……──全て。」



私の言葉で、彼は笑う。



にこやかな笑みを浮かべ、満足気に頭を撫でる。




「良く出来ました♪」




優しく抱き締め、首の噛み跡に唇を付ける。



「でもね、僕は優しくないんだ。もう時計は戻してあげない。」


クスクスと笑い、突然走り出す。




「時計を動かして欲しいなら、僕を追いかけて。探してごらん?」
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