奇蹟のはじまり
僕もそれにならって敬礼

をしました。

『そうか?今日はもう遅

いからこの村に泊まる。

いいな?』

『はい!』

部隊長がその場からいな

くなるまで僕たちは敬礼

の姿勢を崩しませんでし

た。

『危なかったな』

「何で部隊長に言わなか

ったの?」

『本当にお前は馬鹿だな

!』

「そんなに馬鹿、馬鹿言

わないでよ!」

また喧嘩になりそうだっ

たけど、男の子の存在を

思い出しました。

「そうだ、この男の子」

『よく見ろよ。女の子だ



「え?」

僕はそういわれて穴があ

くほどその子を見つめま

した。
< 70 / 127 >

この作品をシェア

pagetop