奇蹟のはじまり
だけど、時間が遅くなっ

たのもあって続きは後日

ということになりました



松本くんが話している間

おじいちゃん達はお互い

に何度か顔を見合わせて

いました。

松本くんはそれでも淡々

と話をし続けました。

僕はやっぱり一人取り残

されたように、話を聞い

ていました。

『聞きたくない話だった

よね?本当にごめん』

「どうして、俺も聞く必

要があったの?じいちゃ

ん達だけで良かったんじ

ゃないの?」

『この街に来て僕が最初

に行った場所ってどこだ

と思う?』

「え?」
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