先生が最初で最後だよ
うるさい。


私は、もう女じゃない。



「………ぐすっ………グスッ。」


「朝からキツイ事ばかり言ってごめんな。
俺が言った事は、教師として最悪な言葉ばかりだ。人の気持ちが分からない奴が、教師になんかなるもんじゃないよな。」


彼は、頬に伝う涙を指で拭ってくれた。


じっと私を見ては、
何度も何度も「ごめん」と、言った。






この日からだろうか。

思えば、そんな気がする。

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