心失恋

状況はどんどん悪化していくばかりで、私と母親の溝は知らないうちにどんどん深くなっていった。
［お父さんに会いたい］
そう想うがままに私は家を出ていた。
お父さんの家につくなり、私はなぜだか涙がとまらなかった。
数年前に住んでいた家の前にたった私は、ただただ何もできないままでいた。
その時…
私の肩を誰かが叩いた。












父親だった。


泣いている私に父は言った。
「お母さんのところに戻りなさい」



父が私を突き放した瞬間だった。


［ここにも居場所がない］

そう悟った私は、うんっと首を縦に振り、その場を去った。
涙でぐちゃぐちゃになった顔を手で拭いながら、戻る場所は悔しい事に母のいる家しかなかった。

家に帰った私は、私がいない事にきずきながらも寝ている母親に目を向ける。

その日から家族を家族だと思えなくなった。

そして、友達とも家族とも薄っぺらく付き合い何も求める事がない生活がはじまった。
ある意味、楽だった。
自分が傷つく事はなかったから
けど、そんな生活をしていて、ある日、母が変わった