勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
私の言葉を聞いて佐和さんは微笑みながらこくり頷くと、私を抱き上げてベッドまで移動した。
ふわりとベッドに下ろされた私の隣には佐和さん。
2人で並んでベッドに横たわる。
でも…並んでってのは違う気がする。
確かごにょごにょ講座では…
考えてを巡らせながらハッとした。
今夜はごにょごにょ講座は考えないって誓ったのに。
いけない、いけない。
また失敗しちゃうところだった。
あれこれと考えていると私の頬に佐和さんの指がそっと触れた。
ピクリと跳ねる私の体。
急だったからビックリした。
「紫衣.....」
「はい」
「今日はもう寝ようか」
「へ??」
甘い声でささやく佐和さんの声。
でも、どうして?
やっぱり私じゃダメなのかな?
今日は佐和さんにちゃんと伝えたはず。
変な誤解はされてないよね?
なのにダメなの?
苦しくて、寂しくて佐和さんの胸にしがみつくようにして顔を埋めた。