勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
お互いの名前をお互いが同じタイミングで呼び合った私達。
重なった声にお互いがまた黙り込んでしまう。
どうしてこんなにタイミングが悪いのかって少し悲しくなった。
「佐和さん、何を話そうとしていたの?佐和さんの話が聞きたい」
だけど勇気を出して佐和さんに尋ねたら、
「ひとつ聞いてもいいか?」
逆に私に尋ねたいことがあるといわれて私はこくりと頷いた。
だけど佐和さんを見る勇気は私にはなくて、佐和さんの胸から顔は上げられなかった。
そんな緊張を解きほぐすように佐和さんはの手は私の背中をゆっくりと往復するように撫ぜてくれる。
そして大きく息を吸い込んで言ったんだ。
「紫衣、無理をしているのではないのか」
優しく紡がれる佐和さんの声。
だけど普段心地いい佐和さんの優しい声が今はもどかしい。
「無理なんてしてない!!」
「.........」
「私が..私が佐和さんと一緒に...一つになりたいって望んでるの。心からそう思うの!!」
ぎゅっと佐和さんの胸元のシャツを握りこんだまま叫ぶように応えた。
わかって佐和さん。
以前みたいに焦ってたり、芽衣ちゃんに言われたごにょごにょ講座を実行しようなんて思ってない。
「今までたくさん失敗したけど、今日は...今は自分の心に素直になっただけだよ」