勝利の女神になりたいのッ!~第2部~


全身がこれまで感じたことがないほど熱を放ち、佐和さんを求めた。


佐和さんの腕に包まれたまま浅く繰り返し、乱れた息を整える。


愛し合うという行為に夢中になった私。


佐和さんに与えられる快楽も、一つに繋がる痛みも全てが愛おしい。


愛されることに、愛することに、必要なのは知識ではないということも知った。


「ごにょごにょ講座なんて必要ない…」


心地良い体の火照りに微睡みながら自然に零れた言葉。


瞼の重みにたえられずに意識が遠のく瞬間、


「おやすみ、紫衣」


佐和さんのくすくすという笑い声とともに掛けられた言葉と瞼に落とされた優しい唇の熱に安心するように、私は意識を手放した。


溺れるほどの愛情を感じ、全てが満たされた幸せな眠り。


佐和さん、愛してます。

もう、あなたなしで生きる事なんて考えられない。






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