雪情
【予感の的中ー2】


「おい、
いかにも怪しいとこ
発見したぞ」






白井がそう言い
奥を指した。






田崎達が見てみると、
その先には洞窟があった






人が余裕で入れる位の
洞窟である。






「こんなところに
洞窟が………」





田崎はそう言い
何かを予感していた。






この洞窟には
必ず何かあるはずだ。

と、勘で告げていたのだ






「ワシの勘だが、
ここには
必ず何かありそうだ」





今この洞窟に
雪男が潜んでいるの
かもしれない。





「おいアンタ。

もしかしてこれで
雪男を捕まえれば
ダブルで手柄だぜ」





ダブルと言うのは
もちろん自分自身も
含めてと言う意味で
あった。






白井も
田崎に捕まった身なので

雪男を捕まえれば
二人の犯人を
捕まえたと言うことの
意味である。






「ふっ、
バカなことを言うな」






と田崎は微笑して言った






大久保や小川が
その意味を分かる
ワケがないので、

この二人しか
通じない会話であった。






そのため
二人は何のことか
分からない顔をしている






「ほら、
緊張がほぐれたところで
入るぞ。

あんたの見所だ」






白井はそう言い、
田崎の背中を叩いた。






「ああ、では行くか」






もしもの為にと、
田崎は拳銃を取り出した
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