雪情
【二人目の死者ー3】


そして、
そのまま小川は
ゆっくり外に出て行った。






「どこに行くのです!?」





急いで
田崎は追いかけた。





続けて大久保や白井も
後に続く。






「小川さん!!」






しかし
小川は返事もせず、

ゆっくりと歩いている。






そうして行き着いた先は
自分達の家であった。





小川が中に入ると
自分の銃を手に取った。





まさか!!






その行為を見た田崎は
全て察した






「小川さん
雪男を探しに行くとは
言わせませんぞ!!」





「………」






「こうなった以上
警察に任せてください!

今すぐ
ワシ達と下山して
もらいますぞ!」






「………どけ」






小川の顔は
物凄い気迫である。





田崎からは
鬼の形相のように
見えた。






その勢いに
圧倒されそうになったが

これ以上
連帯を崩すわけには
いかない。






田崎は意地でも
どこうとはしなかった

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