君とアタシのkiss☆
好きor嫌い
諒司side


まさか、ヤスに彼女がいたとは
初耳だなぁ・・・。
俺も。

でも、あの時ホノが俺のキスを
「いや」と言って振り払ったら
どうなっていただろう。

でも、ヤスもやるよなぁ。
マネージャーを恋人にするなんて。
ミイナもヤスのこと好きだったなんて。

でも、ミイナも可愛いよな。

あ、そういえば俺、肝心なことを忘れていたではないか。

「俺、告白すんの 忘れた・・・」

俺は、青と白の野球帽をかぶり直した。

ヤスは相変わらず、野球帽が似合う。
ヤスは、白いボールを右手にマウンドに立つ。
そして、大きく振りかぶって
俺の方にボールが飛んで来る。

パシッ・・・

キャッチャーの俺が、勢い良く投げたヤスの球をとる。

「ナイス!!ヤス、この調子!!」

「おう!!」

ヤスは、一回投げるごとに
帽子をかぶり直す。

「カッコいい~」
また、ホノがヤスのことを見つめてる。
なんで。
ヤスには、彼女が居るんだぞ?

「コラ。リョウジ、よそ見しない!!」
俺は、ホノと合った視線をぱっとはなす。

俺は、ヤスにサインを出す。
ヤスはそれをうなづいて、また大きく振りかぶる。

完璧なストレート。

「ナイスピッチング!!」
俺は立ち上がり、ヤスの方にボールを返す。

なぁ、ヤス。
お前、本当いい奴だな。
ホノが、好きになった奴が
お前でよかった。
ヤスでよかった。





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