幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
美羽の手を引っ張って、教室を出た
もうすぐ授業は始まるっていうのに、教室を出るあたし……
「ちょっと――。花音―」
後ろからあたしを追いかけてくる美羽
それを無視して、足早に屋上へ行った
「もぉ―花音。あんたはいっつも強がるんだから!」
追い付いた美羽が、身体を小さくして座り込んでいるあたしの横に、寄り添うようにして座った
「だって……」
自信ないんだもん……
いつも不安でいっぱいなんだもん……
キッ…キスだって付き合ったあの日以来してないし……
ってか、カップルぽいこと一切してない……