幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
――トントン
「棗、今大丈夫か?」
ドアのノックと共に、聞こえた親父の声
「あぁ―…」
「じゃあ入るぞ」
ドアの開く音がして俺の寝ているベッドに腰かけた親父
「…んだよ」
久々に見た親父の顔。
仕事ばかりであまり会えなかったから、親父なのに懐かしさを感じる
「何、寝てるんだ。明日からテストがあるんだろ?しっかり勉強してるのか?」
「は?説教しにきたのかよ?」
久々に会って言う言葉がそれか…?
「大丈夫だよ。勉強はしてるし、心配はいらない」
「そっか…。それならいいんだが…」
「つ―か、それ言うだけの為にわざわざ部屋に来たのかよ?」
「イヤ……その、ちょっと大事な話があってな」
…………大事な話?