Painful Love※修正完了※

かなり遠くの地方まで行く子も少なくない。

「時雨は大学だったっけ?」


撮り終えた写真をチェックしながら友達がわたしに聞く。

「うん」


「そっかぁー…まだ発表出て無いんだよね?受かってると良いね!」

「うん、ありがと」

何も知らない友達にそう言われて、


困りながらも笑顔を作り離れる。


「―――時雨」


人混みの中から、こっちへ歩いてきた拓斗。


こんなに騒ついていてもしっかり聞こえる拓斗の声に、

自分でも良く分からない笑みが零れた。

「どうしたの?それ」


「……貰った」


近付いてきた拓斗の右手には、卒業証書の入っている筒と小さな花束。

そして左手には……色紙やら手紙、等が入っている紙袋を提げていた。



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