Painful Love※修正完了※

建物内に入っていく拓斗の後ろ姿を眺めながら、

その背中に「頑張ってね」と小さく声をかけた。



――どうか、拓斗が受かりますように――






何の問題もなく、スムーズに入試が終わりますように。


わたしは……ここから先には入れないから。

踵を返して帰る。

ここを受ける受験生達と次々すれ違う中、自分で決めたくせに。

ここを、受験しないって。


一人で生きていく為、って決めたくせに、何故か胸が苦しかった。


確実に、ここから拓斗とわたしは一緒にいられないと分かったから。








―――3月1日。

「卒業おめでとう!」


最後のHRを終えて、ゆっくりと校門を出ていこうとする中、


お父さん達の代わりに参加してくれた叔父さん達が笑顔で言ってくれた。

「わざわざ来てくれてありがとうございます」


わたしも笑顔で答える。


「時雨、写真撮ろー?」



「あ、うん」


ちょっとごめんなさい、と断りを入れてから声をかけてくれた友達の元へと行く。



この友達とも、今日で会うのが最後だと思うと寂しい。


専門学校、大学、就職……



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