Painful Love※修正完了※

最後に、メモに一言「今までありがとう」と書き一緒に添える。

「……せめて連絡先でも教えてくれないの?」


玄関で靴を履いて振り向いたわたしに拓斗のお母さんは悲しそうな顔をする。


「…ごめんなさい、教えてしまったら、甘えてしまうと思うので」

「甘える事も必要よ?」

「一人で頑張りたい。その為にこうしたので」


ごめんなさい、おばさん。


甘えないで、一人で頑張りたいんです。

「……そう。でも、何かあればいつでも頼って来てね?」

「はい。今まで、ありがとうございました」


本当に、今まで。

わたしが我儘言えたのも、おばさんが優しくしてくれたお陰。


本当に救われました。

「時雨がお世話になりました」


「いえ……」


叔父さん達と拓斗のお母さんが挨拶を交わすのを見てすごく迷惑をかけたなと思った。

「じゃ、行こう」

「ありがとうございました」


叔父さん達に続いて家を出る。



最後に見たおばさん……拓斗のお母さんは、目にいっぱい涙を溜めていた。








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