Painful Love※修正完了※

「はい」

第一声、手と同様声も微かに震えた。


『あ、あの!時雨さん……ですか?』



戸惑いがちにそう聞いてくる―――佐奈子さん。

「はい。佐奈子さん……ですよね。拓斗の」


『はい』


拓斗の、“彼女”さん。

拓斗の名が出てニッコリ微笑み何の躊躇もなく肯定の返事。


分かっているのに、自分で拓斗の名を出した癖に、


傷付いたように胸が痛む。


「何か、わたしに?」

『少しお話したくて……お時間宜しいですか?』


お話。

その言葉に、自分の今の服を見る。


たった今起きたばかりの完全な寝起き。

着ている服は一応叔父さん達の所に行くからとマシな物を選んできたつもり。

だけどこの姿でお話なんて出来る格好ではない。


髪もボサボサ、メイクだってまだ全然。


「……少し待っていただいても良いですか?」


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