Painful Love※修正完了※
『えぇ。あ、前の通りにあるカフェに居ますね』
「すみません」
佐奈子さんには見えないだろうけれど、頭を下げる。
ふっと可愛らしく笑った佐奈子さんは
『それでは、後で』と画面から消える。
わたしもボタンをもう一度押して画面が真っ暗になったのを確認すると、洗面所へと向かった。
長く待たせてしまうのは悪い。
急いで準備しないと……。
予想外の来客に胸中は不安が募る。
拓斗の彼女である佐奈子さんがどうしてわたしに用があるの?
どうして、わたしの家を知ってるの?
話の内容はきっと……拓斗の事。
もう、関わりたくないのに。
拓斗にも、拓斗に関係している佐奈子さんにも。
お互いに関わらないで、過去のことだって忘れてしまった方が良いのに。
蛇口を捻って冷たい水で顔を洗う。
……佐奈子さんに何を言われるか、怖い。
バタバタ用意して20分後。
慌ただしくカフェへ到着すると、佐奈子さんは優雅に紅茶を飲んでいた。
お嬢様っぽい佐奈子さんはその姿がとても画になっていて、
一瞬見惚れてしまった。
「すみません」