Painful Love※修正完了※
拓斗君が困っているのは分かってるけどね。
「今日は午後から予定あるの?」
「無い」
「じゃあ家に帰るの?」
「…あぁ」
私の方を見向きもせず黙々と鞄の中を整理している拓斗君。
毎日話し掛けるのは私の方。
拓斗君は鬱陶しそうにしながらも質問に答えてくれるだけ。
だけど、そうやって“私”の存在を覚えてもらえるから嬉しい。
私も話し掛けない、
拓斗君から話し掛けてくれる事も無い。
私がただ拓斗君を見ているだけ……じゃどうにもならないから。
距離なんか縮まらないし、
時間がもったいないから。
――でも、どんなに私が話掛けても。
きっといつでも拓斗君はあの幼なじみさんの事でいっぱい。
拓斗君のことを知って、常に見るようになって分かったことがある。
良くぼーっとしていて、
自分では気付いていないかもしれないけど
苦しそうな顔、してる。
そんな顔、して欲しくない。
「それって、拓斗君が一人で住んでる家?」