Painful Love※修正完了※

「わざわざ持ってこなくても良かったのに」


「だって通りかかった時に食べたいって思ったんだもん」


ブスっと膨れながら早速ケーキを食べ始める佐奈子。

俺はティーカップに口を付けながら、

どうやって切り出そうかと話の切り出し方を考える。


この、笑顔でケーキを食べ進めているのに今から俺が傷付けてしまう、と思うと俺の手はケーキに行かない。







「ケーキ、食べないの?」


手が止まること食べていく佐奈子と、それを眺めながら飲んでばっかりの俺。


佐奈子は首を傾げながら聞く。

「……さっきまで寝てたから……寝起きで食べれない」


「貰っていい?」


「……太るぞ」

俺の一言が効いたのか、俺の前にあった皿に手をのばしかけた佐奈子はすぐにその手を引っ込めた。








……食べ終わって無言になり、静かになる室内。

佐奈子もどうしたら良いかわからないみたいで俯きがちになる。


俺がこれからする話を薄ら感付いているのかもしれない。


「―――あのさ。婚約、した時の話覚えてる?」



< 213 / 241 >

この作品をシェア

pagetop