Painful Love※修正完了※
その声に、はい、とおばさんが返事をして、
続いて拓斗の名前が呼ばれて拓斗が反応する。
「時雨、」
「やだ…っ」
腕を掴まれて、お父さんの手を握ったまま拓斗の腕を振り払おうとする。
嫌だ。やだやだやだ。
泣いても泣いても止まることの無い涙と、一人になったと言う絶望。
「時雨」
泣き喚くわたしに、覚えているのは何も言わずにただ、
拓斗がわたしの名前を呼んでいたこと。
持っていた手に拓斗の手も絡んで、離されたこと。
そして、無理矢理両親と引き離されるように、部屋を後にした。
部屋から出て、長椅子に座らされてからもわたしの涙は止まらなくて。
目から落ちたものが、腕を服を、床まで濡らしていく。
呼吸はどんどんしにくくなって、胸の痛みは増して少しでも空気をと口を開く。
体を縮まらせば、横にいる拓斗に引き寄せられて、
温かい体温に包まれて更に涙が出てきて。
ゆっくりあやすように無言で止まることなく擦り続けてくれる拓斗の胸の中で、涙を流し続けた。
それからすぐに、わたしが聞かれて教えたのかあやふやだけど叔父さん達が来て。
叔父さん達、そして拓斗のお母さん達が色々としてくれて、気が付けば葬儀も終わっていた。