Painful Love※修正完了※

どうして?


旅行に行ってた筈なのに。





「……避けようもない状況でした。即死、だったようです」


わたしの嗚咽だけが響く室内の中、警察官の声が耳に届いた。

―――即死。


何、それ……。


わたしは、全てが“無”になった。


――――お父さんとお母さんの手を握りながら、茫然としていれば。

しばらくして息を切らすように走って室内に飛び込んできた拓斗。

泣いていたわたしの隣に、いた。


おばさんの啜り泣く声も、聞こえた。


「……おじさん?」


たった一言。


そう呟いて、見ていた拓斗。





「――あの、少しよろしいですか?」



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