アクアマリンの秘密
「そんなことないですっ!!」

「え…?」



顔を上げると…息を切らした星来と、無表情の紫紀。


「白斗さんが必要です。
だから…迎えに来ました。」

「オレの心を読んだの…?」

「聞こえたのは最後の声だけです。
白斗さん…行きましょう。みんな待ってます。」

「みんな…?」

「はい。
みんな…白斗さんが来るのを待っています。
…いえ…白斗さんが来るのを信じています。
だから行きましょう。」

「…それは出来ないよ。」

「…どうして…ですか?」

「ここを出るということは…今のオレには許されていない。」

「それは分かってます。
でも、あたしは白斗さんにここを出てもらいたいんです。
…無茶苦茶なこと言ってるって分かってます。
それでも…一緒に行きたいんです。」


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