アクアマリンの秘密
「フェイ…。」

「『華央』とは呼ばないのだな。」

「華央じゃないと言ったのはお前だ。」

「ああ。その通りだ。」

「…ようやく姿を現したな。」

「さすがだな。
私の気配は読めていたのか。」

「ああ。でもなぜ今姿を現す?」

「…イアルから、お前を先に殺せとの命令があったからな。」

「…なるほど。
お前はやっぱり華央であるはずがない。」

「…何故だ?」

「華央は俺を殺したりしない。それに…。」

「…。」

「人の命令なんて聞かない。いつも…自分の意志でしか動かない。」

「…そうか。
まぁ戯言は好きに言うがいい。
私は、イアルに作られた何も感じぬ『人形』だ。
命令があれば、それに従い…。」


いきなり凄まじい魔力を体中に帯び始めるフェイ。
そしてその魔力は殺意へと変わる。



「お前を殺す。」



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