アクアマリンの秘密
「緑志!!」

「危機一髪だったね、紫紀。」

「ぼけーっとすんな!!代わりに俺が倒すぞ?」

「…余計なことをするな。」

「…御一行の登場か。
まぁこっちとしては都合が良い。
全員を殺して、氷泡星来を手に入れる。」

「…させない。」

「…さっきとは気迫が違うな。
そんなに大切か?氷泡星来は。」

「…答えるまでもない。」



大切かと聞かれれば、大切に決まっている。
俺たちが命をかけて守らなくてはならないほどに…。
彼女は残された最後の光なのだから。



「まぁ…少しは本気を出してもらわなくては面白くない。
邪魔が入らぬよう、他の奴らにはクロアーツで遊んでもらおうか。」



そう言うや否や、フェイの手から吹雪がくり出される。
その吹雪は、人間のような形に変形し、襲いかかる。


「なっ…なにこれ…っ…!!」

「桃依、星来を連れて高く飛べ。
緑志、シールドで星来を守るんだ。」

「うんっ!!」

「分かってる。」



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