アクアマリンの秘密
ギギギ…


鈍い音を立てながら、扉がゆっくり開いた。





「なんで…?」

「何故扉が開く?
お前、どうやってイアル様の魔法を…。」



あたしは走った。


どうやったら蒼刃たちのところに行けるのかは分からない。
だけど、きっとセリユなら知ってる。

『セリユの心を読めば』分かる。

おそらくあたしからセリユに触ることは出来ない。
セリユは…あたしの能力を知ってるから、あたしが心を読むと思って絶対に自分に触れさせるようなことはしないはず。
だったら…セリユがあたしに『触れなくちゃならない』状況を作り出すしかない。





「待て、氷泡星来。」



そう言って、あたしを追いかけるセリユ。
あたしの読みは当たってた。
やっぱりセリユは…あたしに攻撃出来ない。



ぐいっと右肩を強く引かれた。

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