恋色の紙ヒコーキ
舞台袖に戻るあたしと陽。
次のシーンはあたしたちの出番じゃない。


「陽っ!!何あれ!!」

「何って…舞台を面白くしただけだよ。」

「あたしは面白くないよっ…!!
アドリブとか出来ないんだから!!」

「上手く出来てたよ。
ちゃんと真っ赤になってたし…
素直なシェイルだったよ、はる。」

「〜っ…陽のバカ!!」

「はいはい。」


もうっ!!陽ったらあたしで遊びすぎだよ!!
あたしはいっぱいいっぱいなのに…!!


「陽くーん!!凄いウケてたね♪」

「梨絵!!」

「そうだったの?全然気が付かなかったよ。」

「目の前に可愛い可愛い彼女がいるんだもんなー。」」

「まぁね。」

「みんなのバカっ!!あたしアドリブとかっ…!!」

「アドリブなんていらないじゃない。
いつもどーりのはると陽くんって感じだったよ。」

「ってか台本と違うじゃん!!
ジョシュアが恋に落ちるのはリリアなんだからっ…!!」

「……まぁ…陽くん、何とかするでしょ?」

「うん。」

「え…ちょ…
ちょっと待って…
もしかして舞台前の何か怪しい感じは…
みんな知ってたの!?もしかして!?
陽がこうやって…なんか変なことするって!!」

「変なこととは心外だなぁ…。
俺は自分の心を素直に表しただけだよ。」

「〜っ!!」



< 161 / 297 >

この作品をシェア

pagetop