恋~れんごく~獄
私は、気付けばイスから転げ落ちていた。時間差を置いて後から、右頬にくっきりと残った平手打ちのあとと共に、激しい痛みと、急な事に驚く、周りのサークルメンバーの目にさらされた屈辱感が私を襲った。


-…遊びは終わり。この女、もう、容赦しない。-*


*6月27日木曜日
さすがに悪いと思ったのか、次の日の晩(今日)にあの女、私と真さんを雰囲気のあるバーに誘った。
一応、なんだかんだ言って、仮にも私を可愛がってくれていた幼なじみの姉なので、しぶしぶながらその招待を受けた。
最初は、そこそこ良い雰囲気で三人、飲みながら談笑していた。


-昨日の事に関しては、水に流してあげよう-


そう少なくとも私は、その時点で考えていた。だが、この女、春菜美加華の本心を知った瞬間、私はこの女にとどめを刺す決意が出来た。


…最初からこの招待自体に、何とも言えない違和感を感じていた。有り得ない訳ではないが、なぜ「バー」なのか。
と言うのも、実は美加華は下戸(お酒の飲めない人)だったからだ。
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