君しかいらない
「俺が話したいのは姉さんの事なんだけど…」
「うん…」
「姉さんがどうやって死んだのか…
本当は…知ってたんだ。」
俯いたまま、漆黒を映す瞳は私を怖がるように下を向いていた。
「どういう事…?」
ゆっくり身体中の血の気が引いていき、身体中から温度が消えていくような感覚をおぼえた。
「姉さんの葬式で…義兄さんから聞いた。
話しを聞いた事、莉子には話さないで欲しいとも言われた。」
「なんで…?
知っててなんで私を…」