キミ専用テレパシー



どうしようも出来ずに、神田くんを探していると、突然グイッと手首を引っ張られた。


「わわ…」


「やっと見つけた。」



そのまま隅っこに引っ張られて、気づくと神田くんの胸に受け止められていた。


「佐藤さん、大丈夫ですか?」


「は、はい。大丈夫です。ごめんなさい。」


「君、小さいから全然見つからなかったよ。僕こそ、ごめん。はぐれないように気を付ける。」


神田くんはそっと手を離して、一言謝ってから歩きだした。






< 155 / 169 >

この作品をシェア

pagetop