キミ専用テレパシー
それから、神田くんとは毎日メールをしたり、マメに連絡をとっていたけれど、一度も後輩くんの事には触れなかった。
「本当なのかなぁ…。」
隆弘くんちょっと、おっちょこちょいなところがあるからなぁ。
(隆弘くん、すごく良い人なんだけど…)
神田くんのお弁当を作りながら、ぼんやり考えていると、卵焼きが少し焦げてしまった。
ちなみに、今日は野球ボールおにぎり付きのスペシャルバージョン。
「喜んでくれるかなぁ。」
頭の端で、無表情に近い顔でリアクションをする神田くんが思い浮かんで、なんだか笑えてしまった。