キミ専用テレパシー



「ひーなー!やっほ〜。」


「おはよー。もう10時だけどね。」


千香は、隆弘くん家から直接来たみたいで、キョロキョロと辺りを見渡すとすぐに発見できた。



「神田くんは?」


「さっき会ったよ〜。ついでに、後輩くんにも会ってしまったよ。」


「会ったんだぁ。どうだった?」


「それがさ。…あ、噂をすれば。」



千香の視線を追うと、神田くんと知らない男の子がこっちに向かって歩いてきていた。



「お願いだから、くっつかないでくれ。」


「いいじゃないッスか〜。ねぇ、佐藤さんってどんな人なんですか?」


「だから…!…あ、佐藤さん。」



状況がまったく飲み込めず、呆然としていると、2人の視線が私に。



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