キミ専用テレパシー
たっくさん遊んで、くったくたになった頃、ようやく神田くんが戻って来た。
「どうですか?」
「あ、神田くん。もう、くったくたです。パワフルですね、ホント。」
「ハハ。確かにそうですね。
僕も年だなぁ、って思っちゃいます。彼らと遊ぶとくったくた。」
無邪気に笑う子ども達を、彼は目を細めて見守っている。
(こんな優しい顔するんだぁ…。)
「今日は君も連れてきてよかった。いい参考になったよ。ありがとうございます。」
「いやいや。ついていくのに精一杯で。
………でも、楽しかったです、すごく。」