キミ専用テレパシー






駅までの帰り道、神田くんはいろんな話をしてくれた。





部活の顧問がゴリラって呼ばれてる事とか、試合が近いとか、新しいケーキ屋の情報だとか。






「試合近いのにすみません。」



「あっ、そんなつもりで言ったんじゃ…。」




「はは。わかってますってば。」




「君は本当にイジワルだなぁ。」




いつもみたいな無表情に戻った神田くんは、じぃー、と私の顔を見つめてきた。



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