ソラを見上げれば・・

唐突だな。



「いいから、


一番近いとこでも。すぐそこだろ?



今から行って来い。」



ぐいぐいと背中を押される。


「お・・・っおい!!」


「いいから。いいから。」



玄関まで押されて外に出された。


「ゆ・・・「まだ、抜け出せてないんだろ。すぐに抜け出せないのもわかる。けど、もうダメだよ。お前の身体がもたねぇよ。」


見ていないようで見ている。


そしてちゃんと導いてくれる。



「大丈夫、」


ポンっと背中を押された。



「お前は強いよ。」


微笑んでくれた。



すこしだけ、俺の心が軽くなる。



「・・・ありがとな。」


最近、笑って無かったから顔の筋肉がひきつる。



「どういたしまして。」




俺は走った。


訳もわからないけど、ただ走りたかった。





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