うさぎと彼 [完]
「えっと、これってその……ほんめー?」
"ほんめー"って本命もなにも本命でしょ。
「…………まぁ」
「よかったぁ、俺もそれほんめーだよ」
私の持っている箱を指さして言う。
「あのね、「一緒に帰ろー」
友悟くんは私の腕を掴んで歩き出す。
「えっ、ちょっと!」
話の途中……
「やだ、俺今顔赤いから目を見て話したくないってか顔赤いの知られたくない」
え、今の発言で顔赤くなっているの知っちゃったんですけど。
なんだかそんな友悟くんが可愛くて
頬が緩む
「なんでそんなにニコニコしてるの?」
「んー?なんでだろうー?」