君の瞳が愛をささやく
本気で悩んだ。


何が正しいかなんて解らないけど、私は本当は何を願っているのか…


自分と向き合う時が来たんだと思った。


けれど、結局返事をすることは出来なかった。



教授に返事をする予定だったあの日…


私は病院に運ばれたのだ。


前日の夜から体調を崩していたので、私は早めに就寝することにした。


そして次に目覚めたら、病院のベットの上だった。


臣の話によると、夜中に苦しそうなうめき声が聞こえて私の部屋を覗くと、私は高熱にうなされていたらしい。


呼び掛けても何をしても反応がなく、慌てた臣が両親を呼び、救急車を呼んで病院に運ばれたそうだ。


私はまるで他人の話を聞いているかのように感じていた。
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