近代化


僕に話し相手がいなくなるのは嫌だから、だから、あんな約束をしたのではないだろうか


龍野は最初から死ぬ予定だったのか。


それは今になっては知ることは出来ない。


いや、仮に龍野が生きていても、僕が知ることはないだろう

だって、君は、本音を絶対に他人には言わないから


僕はそれだけはわかったよ。

いや、姉には言っていたかもしれないな。


これは全て僕の勝手な想像。


「最初、姉が自殺した理由は君にあったのか?」


この質問に、答える者は誰もいない


僕は、君に前、自殺は悪いことではない、と言った。

でも、悲しむ人は必ずいるんだよ



空を見上げると、真っ白な雲が泳いでいた


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