上司なダーリン②
「ごめん、そんなに怒るなよ」
「ふん」
私はむくれた顔してたくちんからいちごみるくの入ったカップを受け取った。
「じゃあ、出発するか」
「………」
私はそっぽを向いたまま返事もしなかった
「ほら、また始まったぞ。瀬菜の得意なブリブリ左右衛門」
そう言いながらたくちんは私の頭を撫でた。
「ごめんね」
たくちんは頭を下げて言った。そしてニッコリと笑った。
単純な私はそれだけで既に怒りは収まっていた。
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