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『………この部屋には五方にそれぞれ36枚のタイルがある…。つまり…全部で180枚…。しかし扉や蛍光灯付近の正方形ではないタイルは除かなくてはならない……つまり164枚が今回の運命を握るタイル…。……しかし君たちの頭上には頭を突き刺す牙を床のタイル分用意した…。ゆえに君たちの行動できる猶予は36枚…』
6人は自分の立つタイルの真上に牙がセットされていることに気づいた…
『……見てわかる通り…タイルにはそれぞれ鍵穴があるだろう…。この中のどれかは君たちを安全に導く鍵穴だ……』
「……安全に…?」
永澤が見渡しながら言う。
『…その鍵穴に鍵を挿している者のエリアは安全地帯へと化す……ただし鍵を挿していても安全地帯となっているのかは牙が落ちてくるまで分からない……』
『牙が落ちる』という言葉にゾクッと背筋に冷たいものが走る…
『……また、鍵に手が触れていないと安全地帯にはならない…。……ゲームは3分…』
「…さ…3分…!」
『…それまで牙は誰か1人の頭を突き刺すまで、5秒ごとに1本ずつランダムに落ちる…』