×



ズンッ!!

バキッ!!!



「……キャャァァ!!」


空中で鎖が放たれた音がしたかと思った瞬間に、大きな牙が鎖に繋がれて永澤の横のタイルに突き刺さった。



「……だ…大丈夫か…!?」

尻餅をついた永澤に駆け寄るが、途端に足下のタイルに映るタイマーが目に入った…



ピッ…
2:50…



「……来るぞ…!」





ジャラッ…




その時、南沢は自分の頭上にある牙が落ちるのが見えた…

「……うわぁぁあああ!!」





「……危ない…!!」






ズンッ!!










「……ハァ…ハァ…」


何かに吹き飛ばされて体が床に叩きつけられた…










「…ハァ……ハァ……」
顔を上げると永澤が片足を伸ばして倒れていた。


「………さ…サンキュ……」


牙は2人の間に突き刺さっている…


永澤が間一髪のところで南沢を蹴り飛ばした。






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