×


「……チッ!」
岡本が舌打ちをするとポケットから鍵を取り出し、第2の扉の中央に付いている鍵穴に鍵を差し込んだ。

「……フンッ!…ここに決まってんだろ…!」

大きな体に対して小さく見える岡本の鍵が挿さる。


カチャ…








ピッ…
2:45…





…ズンッ!




容赦なく5秒おきに牙が断頭台のように落ちてくる…






カチャ…


…カチャ……





長瀬、武本と岡本に続いて鍵を挿す。





カチャ…



南沢と永澤も足元の黒いタイルにそれぞれ鍵を挿した。




ピッ…
2:40…

ズンッ!!

「……おっと…危ねぇ…!」
岡本の立つドアの真横に牙が刺さった。




「……はるなちゃん…鍵…挿せる…?」

体育座りの新島も泣く泣く鍵をポケットから取り出すと肩の高さにある鍵穴に鍵を挿した…






カチャ…






「……よし…来い…!」
岡本が天井を見ながらいつでも動けるよう神経を集中させる。
< 70 / 231 >

この作品をシェア

pagetop