×




ピッ…
2:30…




チャランッ…



「……ぐっ!」


…ズンッ!



武本の頭上に落ちてきたが瞬時に鍵を抜いて避難した。



「………ふぅ…」

武本と同時に永澤も胸をなで下ろした。






ピッ…
2:00…



…ズンッ!!





1分がこれだけ長く感じたのは初めてだろう…



部屋には12本の牙が刺さった。

3分の1の猶予を失ったことになる…






新島以外の5人は集中して頭上を見ているに対して、新島は顔をうずめて状況を見ようとせず、5秒おきに牙が突き刺さる度に体をビクンと言わせた…






ピッ…
1:55……



「…クソッ!!」

…ズンッ!!

岡本のいた場所に牙が突き刺さる。



すぐに体制を立て直すと目についた鍵穴に鍵を挿した…




「……ねぇ…!…なんか方法ないの…?!」

部屋の中心に刺さった牙の反対側にいる長瀬がこちらに向かって話しかけてきたのが分かった。
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