×
「…………」
南沢もそのことで考えていた。
『…いいか…協力すれば道が開けることを忘れるな…』
この言葉が引っかかって仕方がなかった…
『協力』
自分のことばかりを考えてたら死ぬ…ってことだ…
「………ねぇ…!どうすんのよ…!?……こんなバラバラに挿していてアタシ達出られんの…!?」
「……………!!」
その時、南沢の脳裏にある考えがよぎった……
「………そうだよ!協力だ…!」
「…あん?」
「……協力すればいいんだよ…!」
ズンッ…!
「……キャァアア!!」
新島の隣りに牙が突き刺さった。
「……いいから早く説明しろよ…!」
南沢が新島の方を見ていたため岡本が急かす。
南沢が慌てて話を続ける。
「……い…1枚床を囲むように…ひと塊になればいい…!……牙は恐らく正解の鍵穴に面している床には落ちない…!だから……」