ADULT CHILDREN
一難去ってまた一難。

面白い程に不幸は続いた。


父の借金がわかって母は働き始めた。

どうやら1000万もの借金を返していくつもりらしい。



それからの母は、嫌がらせの標的を広げ
私だけでなく弟達にも危害が及ぶようになり
私に対しての暴言は更に酷くなっていった。



行きたくなくても毎日学校へ行っていると、一人だけ
私と仲良くしてくれる友達ができた。


そんな事もあり、小さな居場所を見つけた私はその範囲を広げつつあった。




恋。


初めて彼氏ができたのは、中学2年生になってすぐだった。


一目惚れ。

茶髪でいかにも不真面目という感じの彼に自分から告白した。


答えはOK。


自分に彼氏が出来た事はまるで夢のようだった。

嬉しくて嬉しくて、その時ばかりは家庭の事などどうでもいいと思っていた。


仲良くしてくれていた友達も同じタイミングで彼氏ができ、二人できゃっきゃと喜んだ。


いつか一緒に4人でデートをしよう、
プリクラを撮ったら交換しようと
中学生の女の子らしい
可愛い夢を見ていた。


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