ADULT CHILDREN
お腹の張りと激痛で耐え切れず救急で夜中、産婦人科に駆け込んだ。


「切迫早産です」


薬を貰い、自宅での絶対安静を必要とされた。


ストレスをあまり溜め込まないようにと言われても、そんなわけにはいかなかった。


父は相変わらず母に黙ったままで、母は来る度に嫌みを言う。


心を穏やかにできる状態を保つどころかそれを確保する隙間さえ許されない。


ストレスから、夜中何度も張りと激痛に襲われた。

幸い出血や破水はなかったがあまりにも頻度が多くなっていたので入院を奨められた。

しかし、父に何かあった時の事を考えると入院するわけにも行かず日帰り入院を何度も繰り返した。



そして私が臨月を迎えた冬。


事態は最悪の方向へと進んでいった。

< 559 / 719 >

この作品をシェア

pagetop