ADULT CHILDREN


『お父さんもう家賃払えなくてな。このままじゃ住むところもなくしそうなんだよ…』



「………」


『もうこれが最後だから助けてもらえないだろうか?頼む…さえこ』



この時
本当は助けてあげたいと思った。


でも
そうする事でこの人に逃げ道を与え、また変わる事無く同じ時間が流れるだけ。

何度手を差し伸べても、父は変わらない。



涙を拭いて
大きく深呼吸をした。

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