ADULT CHILDREN


「修平出て行ったでしょ?」


『うん…』



「まだパチンコ行ってるんだね」



『………』




「私、お父さんが何考えてるかわかんない。私達の事なんだと思ってるの?」



『………』



電話の向こうで黙り込む父の姿は安易に想像できた。


昔、母と喧嘩していた時のように黙って飽きれたような顔で言葉を流すようにどこかに視線を向けている父の姿が。




「ねぇなんで黙ってるの?」



「お父さん!?」


『はい?』



「聞いてるの。私達の事どう思ってるの?修平がどんな気持ちで…」



泣いてしまった。



ボロボロと涙が出てくるのは
やっぱりこの人に変わって欲しいとおもっているから。


違う。


もうこの人は
変わらないと

はっきりわかったから。

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