君のために


「恵は昔っから、野球ができないとすぐ泣くょな」



雨で、錬成大会が中止になった時も、


試合中に雨が降って、暴投しちゃった時も、


泣きじゃくった。




お母さんの温もりを感じて。安心して。




「拓哉、部活は?」


「お前からケガしたってメール来たから、様子見に来た。」


「はっ?」


「案の定泣くし。」



そんな拓哉の優しさに、
涙が止まらなくて。


抱きしめてくれて。
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