+大和恋戦+
「…浅井に…やられたんだ。」
「…?」
「…浅井に…濡れ衣被されて…会社を辞めさせられたんだ。」
「そんな…!」
その時の兄の顔は
悲しみに揺れる瞳があったが
全体では憎悪に満ちていた。
「…だからな。俺は…復讐するんだよ。浅井はもちろん、会社にもな。」
「…………」
あたしは何も言えなかった。
浅井さんがそんな人だったなんて…!
ひどすぎる。
真澄兄が可哀相だ。
「…でっでも…!何をするつもりなの??」
「俺のパートナーだよ。今はまだ動かないけどな。」